[論文発表]ユーグレナにおける発現遺伝子の網羅的同定(通常および嫌気条件下)

2016年3月3日

Yuta Yoshida, Takuya Tomiyama, Takanori Maruta, Masaru Tomita, Takahiro Ishikawa and Kazuharu Arakawa
De novo assembly and comparative transcriptome analysis of Euglena gracilis in response to anaerobic conditions. 
BMC Genomics, 2016, 17:182. [10.1186/s12864-016-2540-6]

嫌気条件下のユーグレナにおける発現遺伝子に関する研究成果をBMC Genomics誌で発表しました。これは戦略的創造研究推進機構(CREST) 採択課題『形質転換ユーグレナによるバイオ燃料生産基盤技術の開発(代表:石川)』の研究成果であり、慶應義塾大学(荒川和晴先生)との共同研究です。

[概要]微細藻類ユーグレナは嫌気条件下でワックスエステルを大量に生産するため、次世代のバイオエネルギー資源として注目されています。しかしながら、ユーグレナにおける発現遺伝子の情報はほとんどなく、ワックスエステル合成やその制御の分子機構も不明でした。そこで、通常および嫌気条件下のユーグレナにおける発現遺伝子をRNA-seqを用いて解析し、2万6千以上の発現遺伝子を同定することに成功しました。これにより、ワックスエステル発酵や貯蔵多糖パラミロンの合成に関与すると思われる候補遺伝子もほぼ全て同定することができました。また、嫌気条件に応答して、約2千の遺伝子の発現が変動すること、その多くが光合成、核酸代謝、酸化的リン酸化および脂肪酸代謝に関わる遺伝子であることを明らかにしました。これらの成果をもとに、同定した遺伝子の機能解析を通してワックスエステル発酵のメカニズムを明らかにするとともに、それを強化したスーパーユーグレナの作出が期待されます。

 

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