[論文発表]ユーグレナにおけるパラミロン分解酵素の同定@Algal Research誌
ユーグレナのパラミロン分解に関わるグルカナーゼとホスホリラーゼを初めて同定しました。ポスドク(当時)の田中さんと修了生の後藤さんを中心とした石川グループの研究で、論文はAlgal Research誌に受理(8月24日)されました。
Identification of glucanases and phosphorylases involved in hypoxic paramylon degradation in Euglena gracilis
Yuji Tanaka, Kyo Goto, Luo Jun, Kohei Nishino, Takahisa Ogawa, Takanori Maruta and Takahiro Ishikawa*
Algal Research, 67: 102829, 2022. DOI: https://doi.org/10.1016/j.algal.2022.102829
*corresponding author
[研究の概要]
好気条件(通常条件)で培養した微細藻類ユーグレナはパラミロンと呼ばれる貯蔵多糖を蓄積します。その蓄積量は甚大で、最大で乾燥重量あたり80%を超えることが報告されています。環境変化に応じてパラミロンはグルコース単位に分解された後、エネルギーまたは他の有機分子の合成に利用されます。特に、パラミロンの分解は嫌気条件で顕著であり、その大部分はワックスエステルへと(執筆中)